美術家 中里繪魯洲
「無方の空に…」

「無方の空に…」

美術家 中里繪魯洲
「無方の空に…」

まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばろう 宮澤賢治「農民芸術概論綱要」より
闇があるから光がある陰と陽 その明暗の淡いが情緒を生む
遠く宇宙からもやってくる光 光ってなんだろう・・・
光の種は火 火はノスタルジー
宮澤賢治は虫や鳥や草や石や星などと対等に共感してすべての幸福を願った
星も人も馬もおなじ宇宙を構成する微塵 そこには光も含まれているに違いない
私はここに馬を造形したこの馬も宇宙の一つであり包蔵された たくさんのガラス球もそれぞれが宇宙である
あなたが立つ ここもまた銀河系宇宙の場です
どうぞ皆さんも身の回りの宇宙を感じ自身の宇宙と共振させ無方の空へ解き放してみてください・・・

プロフィール

中里繪魯洲
1954年、東京都北多摩郡砂川村(現立川市)に生まれました。
1973年、礼文島から与那国まで、放浪の旅にでます。その後インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタンを遊行しました。1979年より静岡県南伊豆町大瀬に居住。劇団はみだし劇場の美術小道具を担当し、1985年、ギリシャ、トルコ、イラン、パキスタンを歴訪しました。1986年、東京都立川市にRasen Studioを主宰。市川猿之助スーパー歌舞伎美術小道具を担当、吉田勘緑人形浄瑠璃舞台美術を担当しました。独創的な空間アートで、見るものを圧倒する作品を旺盛に制作しています。

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