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開催期間:2022年7月2日(土)~9月25日(日)


―― 出 展 者 紹 介 ――



柳井金魚ちょうちん祭り

(山口県柳井市)

柳井の民芸品である『金魚ちょうちん』をモチーフにした夏の一大イベントお盆等で帰省された方々をふるさとの民芸品でお迎えするものです。会場内には約4,000個の金魚ちょうちんが装飾され、そのうち約2,500個に灯りをともします。金魚ちょうちんから洩れるほのかな灯りが幻想的な雰囲気を醸し出します。最大の見どころは『金魚ねぶた』で、祭りの会場を堂々と、時には荒々しく練り歩きます。また、柳扇会による『金魚ちょうちん踊り』も必見です。

篠原風鈴本舗

(江戸風鈴)

1915(大正4)年創業の篠原風鈴本舗は、初代-又平を祖とする江戸風鈴の製造所です。二代目である儀治氏は、先代から受け継いだガラス風鈴を、昔の東京-「江戸」で、江戸時代から作られていたことから、昭和40年頃に「江戸風鈴」と名付けました。現在、江戸風鈴の製造は篠原風鈴本舗と、篠原まるよし風鈴の二か所のみとなっています。儀治氏の孫にあたる由香利さんは、手塚プロダクションとのコラボ商品や東京の街並みを切り絵風に表現した「TOKYO」シリーズなど、現代の感性も取り入れた風鈴を創るなど、幅広い世代にもモノづくり文化を伝えています。

柏木美術鋳物研究所

(小田原風鈴)

平安の時代に起源を持つ相模鋳物。小田原の鋳物は1534(天文3)年に河内から来住した山田次郎左衛門が鋳物業を開いたことが始まりであるといわれています。室町・安土桃山時代は、関東を治めた北条氏の庇護の元、江戸時代には宿場町として繁栄した小田原宿の需要に応える発展していきました。1686(貞享3)年に鍋町(現在の浜町)に移り住んだ柏木家は、近代になり大量生産の波に押され小田原の鋳物業が徐々に衰退していく中でも、銅合金鋳物など新たな技術とともに継承され、現在では唯一残る鋳物業として鳴物を中心に製造を続けています。高音で澄んだ音色が特徴的な砂張(さはり)で作られた鋳物作品はその象徴ともいえるものです。

能作

(鋳物・真鍮風鈴)

1609(慶長14)年、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡城を築き、城下町として栄えたこの街は、時代のニーズに合わせて多様な製品をつくったことにより鋳物の町として知られるようになりました。1916(大正5)年、仏具・茶道具・花器の製造で創業した能作は、1965(昭和40)年頃、豊かさを増す日本人の生活に着目し、モダンなデザインの花器がヒットしたことで大きな転機としました。その後、景気の低迷や、生産拠点を海外へシフトするなど業界全体が苦境に立たされました。更なる転機は2001(平成13)年、東京・原宿で開催された展示会で素材の美しさを活かした真鍮製品が注目を集めたことでした。長らく職人であった能作克治氏が磨き上げた技術で自社製品を開発したことによるものでした。 “もの”と“こころ”を結ぶ製品づくりが次なる未来を築いています。


東洋ケース

(ウォールライト)

1954(昭和29)年に京都で創業した歴史を持つ東洋ケース株式会社は、日用雑貨や、インテリア雑貨の企画・製造・販売を行う企業です。常に新たな商品開発に取り組み、精進を通じて利用者の暮らしに潤いを創造し、「くらしをキセカエ」、「ココロの充足」をモットーとしています。本展では、同社の人気アイテムであるウォールライトが来場者を「和のあかり」の世界へ誘います。

弦間康仁

(照明作家)

木と植物で小さな灯りを創作する照明作家。「暗がりを愉しむ」をテーマに植物園や博物館、茶室等の空間創作を行う他、舞台照明家、アーティスト、建築家との空間コラボレーション作品も多数。2015 年にオリジナルプロダクツ〝2W シリーズ″を発表、国内外の展示会で高評価を得る。近年では畑で育てた植物で灯りを作る、環境にやさしい灯りづくりに力を注いでいる。

(かんざし作家)

東京都在住。ディップアートの技法を応用した作品を製作。 ワイヤーで輪郭を作り、それを液体合成樹脂にくぐらせシャボン玉のように膜を張らせることで形を作る技法でかんざしを製作。その優美な作品に多くのファンを持つ人気作家です。2022 年には、映画「ホリック xxxHOLiC」にてキービジュアルとなる双子蝶の他、8作品を提供するなどその活動の場を広げています。

アカリノワ

(竹あかり)

アカリノワ「環・和・輪」は竹あかりの制作を通じて、良好な生態系(環)、里地里山での人と自然の共生(和)、そして周辺と自然とのつながり(輪)を取り戻し、後世に伝えることを目的に活動しています。2020(令和2)年には、国土交通省の地域づくり表彰で、全国地域づくり推進協議会会長賞を受章するなど、放置竹林により生じる深刻な環境問題を竹あかりアートで活用することで、未来を目指しています。


松竹衣裳/歌舞伎座舞台

(創造的なあかり)

歌舞伎や舞台演劇、オペラ、ミュージカルなど幅広い舞台衣裳の分野において登場人物たちを彩ってきた松竹衣裳の装い。時代背景はもちろん、演じられる役柄の職業や地位、年齢や性格、人格などを表すのに重要な役割を担っています。 歌舞伎座舞台は、歌舞伎座に拠点を置く大道具を取り扱う企業です。江戸初期に誕生した歌舞伎、その黎明期から大道具に携わり、歌舞伎の発展とともに歩んできた長谷川大道具株式会社は、現在歌舞伎座舞台株式会社と名称を変更し、360年もの時を紡いでいます。 本展では、歌舞伎の世界に観る[恋の情念]を「創作のあかり」として特別展示いただきます。

中里繪魯洲

(造形作家)

1954年東京生まれ。1979年アジア各地を放浪後、静岡県南伊豆町大瀬に居住。劇団はみだし劇場の美術小道具を担当。1985年に東京都立川にて「Rasen studio」を主宰。市川猿之助のスーパー歌舞伎における美術小道具や、吉田勘緑、人形浄瑠璃の舞台美術など活動の場を広げる。主な個展として、「天の馬 地の馬(福島・矢吹町大池公園)」「風に立つ巨人(神奈川・Artshere Fujino)」(ともに1992)。「六月の森(神奈川・早見芸術学園エントランスギャラリー)」(1993)、「天空への螺旋(埼玉・アートギャラリー山猫)」(1994)、「鐵國綺譚(新橋・アートギャラリー閑々居)」(2001)、「越後妻有大地の芸術祭」(2009)、「偶(神保町・福果)」(2014)、「瀬戸内国際芸術祭」(2019・2022)

伊藤権次郎商店×CRAFCULT

(妖怪提灯)

福岡県八女市にて創業200年以上の歴史あるちょうちん屋「伊藤権次郎商店」。重要文化財や神社仏閣、お祭りの装飾用の提灯など伝統の技術を今に伝えています。8代目伊藤博紀氏は、伝統を守りながら、世界的に有名な企業が制作する映画の美術セットや商業施設のインテリア等に展開するなど、新たな提灯の可能性を広げる活動にも精力的に力を注いでいます。本展では、百物語の世界にふさわしい妖怪提灯の世界を展示いただきます。

小澤康麿

(造形作家)

1955年長野県生まれ。 金沢美術工芸大学油絵科卒業。京都高等工芸学校デザイン科教諭を経て、1995年にまる工房を開き独立。2000年第一回「日本招き猫大賞」受賞。以後、個展や企画展など多数開催。「だまし絵」などの視覚的な遊びを立体化するなど、見て楽しく、驚きのある作品を生み出しているユニークな作風のアーティスト。
2013年 BS朝日「時をかける浮世絵師~歌川国芳・江戸にスカイツリーを描いた男~」出演
2014年 NHK「美の壺~猫づくし~」出演


松風直美

(切り絵作家)

デザイン会社勤務を経て、1990年に独立。以後フリーランスとしてデザインとイラスト制作に携わる。1992年、イラスト・切り絵作家として、工芸村「ことうヘムスロイド村」に参加。この頃から猫をモチーフとした作品を作り始める。以後、東京・谷中のギャラリー猫町をはじめ、国内外で個展や展示を行う。
2014年 Discover Japan賞受賞(パリ)
2015年 日本招き猫大賞受賞(瀬戸市)

細山田匡宏

(造形作家)

自由をモットーに生きるアーティスト。1995年頃から活動を開始し、当初はシュルレアリスム絵画・立体造形など創作。2008年から猫をモチーフにした粘土造形を始める。現在は、物語る動物たちの粘土造形や画像を創作する。

西島雄志

(現代美術家/彫刻家)

1969年神奈川県生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。彫刻家として数々の立体作品、インスタレーションを発表。銅線をコイルのように巻き付けて、ゆらゆらと天井から落ちる光の粒に命を吹き込むように形を生み出す。2017年の中之条ビエンナーレでは鹿の立体作品を展示。静謐な中に漂う圧倒的な存在感を放ち好評を博した。その他個展、グループ展など多数出展。

鈴木ひょっとこ

(画家)

武蔵野美術大学造形学部油絵学科入学、アニメーション専攻に転科。時間変化の表現と綿密な描写表現を両立する探求する日本の絵巻や浮世絵に影響を受ける。卒業後は兼業作家として作品を制作し、2011年「鈴木ひょっとこ」名義にて初個展を開催。2017年頃より画家・イラストレーターとして独立。 国立文楽劇場特別公演「『天の岩戸開き』の芸能」ポスター原画制作、韓国・弘益美術館「2020ASYAAF&Hidden Artists Festival」、石川画廊での個展「春風モード」、タグボート「tagboat art fair2022」など活動は多岐にわたる。


いろした工房

(ガラスランプ)

「いろした工房」は、サンドブラスト技法やレーザー加工機を用いて幻想的なガラスの器とランプを作る工房です。ハンドメイドならではの作品が琴線に触れる色彩を放ちます。

オオタキヨオ

(彫刻家)

京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科技術経営専攻修士課程修了。金融機関にて通貨やロジックなどの仮想構造の構築に携わる中で現実的な構造美を表現すべく、制作活動を開始。3DCGを使った最新テクノロジーによる技術によって現実の三次元の構造・機能を抽象化した、内面の美を表現している。2021年KATSUMI YAMATO Galley「Skew」、2022年Gallery TK2「Cubes」」など個展多数。

ヒョーゴコーイチ

(炭化彫刻家)

2019年スミアート作家として創作をはじめる。炭窯でじっくりと炭化させた後に成形し磨き上げることで、輝きを纏った作品が生まれる。無塗装の炭の美で、自然との共存や循環・再生をテーマに、炭化技法が国際的なひとつの芸術表現として広まるよう創作活動をしている。 「MONSTER Exhibition2020」にて最優秀賞受賞、タグボート「Independent Tokyo2020」審査員特別賞、「第56回神奈川県美術展」入選、タグボート「Independent Tokyo2021」審査員特別賞。

第一印刷所

(かみはなび-越後長岡-)

1943(昭和18)年に創立した歴史を持つ株式会社第一印刷所は、新潟県に本社を有する印刷をはじめとする事業を展開する企業です。本展では、夏の風物詩でもある新潟県の長岡花火をモチーフとした商品「かみはなび」を展示いただきます。『感動が蘇るお土産』をコンセプトに開発された同アイテムは、微細な切り絵加工でデザインされたパーツを組み合わせることで、迫力の花火を再現しています。[光と影]の展示演出もご覧ください。


ThinKniT®

(3Dニット照明)

明治時代よりおおよそ130年の歴史をもつ日本一の手袋産地である香川にて、1966(昭和41)年に創業したニット製品の製造販売を行う企業である株式会社イチーナ。同社が展開する「ThinKniT®」は、「夢を編み、想いを編み、喜びを編む」をミッションに掲げた、インテリアから服飾雑貨まで、ニットの持つ新たな魅力を伝えるライフスタイルブランドです。本展では、曲線を美しく均一に編み上げたライティングアイテムを展示いただきます。植物の葉脈を思わせる有機的なデザインと天然素材の美しさは、自然と技術が調和した新たなあかりの世界です。

山川建具

(組子細工)

床の間、障子、ふすま、欄間・・・。私たちが思い浮かべる日本建築のイメージは、室町時代に生まれた書院造りに由来します。組子細工もまた、この時期に誕生し、江戸時代に独自の進化を遂げました。山川英夫さんは、200種類以上ある複雑な組子文様を使い分けるベテランの建具師です。16歳でこの道に入って以来、和の伝統を重んじる建主たちの厳しい要望に応えてきました。
山川 英夫(やまかわ ひでお)
1954(昭和29)年 16歳より浅草・角井木工所に入職し、建具見習を始める。
1964(昭和39)年 江戸川区の現在地に山川建具を開業。
1994(平成6)年 東京都優秀技能者表彰を賜る。
2013(平成25)年 瑞宝双光章 叙勲受章
現在、東京建具協同組合副理事長、他に公職として中央技能検定委員を務める。

園田美穂子

(日本画家)

東京生まれ。日本画家・和の空間演出家。
跡見学園女子大学 文学部美学美術史科卒業
中村岳陵を師系とし創作活動を行う。新宿・小田急百貨店美術サロンにて初個展。
以後、銀座・横浜などでも個展、グループ展を多数開催。2001年より国際水墨画展に10年連続で入選。2009年に日本橋の夜景を描いた「東京夜景」(四曲半双屏風)が東京都知事賞を受賞。2015年にはオリエンタルホテル東京ベイ(新浦安)にて個展を開催。「日本画と帯アート」との初コラボレーションを行った。

大塚理航

(いけばな・古流かたばみ会)

1991(平成3)年東京生まれ。江戸時代から継承されてきた伝統様式である「生花(せいか)」と、植物の魅力を造形的に表現する「現代華(げんだいか)」を指導の大きな柱としている「古流かたばみ会」。その次期家元として、各種花道展への出品やイベント装花をはじめ、時代に合った価値提供としてInstagramやYouTubeなどのSNSを通して、いけばなをやっていない人でも楽しめるコンテンツの提供も積極的に行っています。従来の価値観に捉われない作風と、いけばなの普及・研鑽に努める若手華道家です。


石井七歩

(現代美術家/絵画、インスタレーション)

1991年東京生まれ。「増殖」を構成要素として、視覚的な作品を制作。宇宙のフラクタルな大規模構造と、人々が普段体験する都市や社会との融合をテーマに描く。 2011年の「堂島リバービエンナーレ」では、アニッシュ・カプーア、杉本博司、隈健吾など錚々たるメンバーの中で作品を展示した他、青森県立美術館「超群島-ライト・オブ・サイレンス」、上野の森美術館「VOCA展」、原美術館「INTERPRETATIONS,TOKYO-17世紀絵画が誘う現代の表現」など展示多数。主な個展にはtagboat gallary「ESCAPE」など。

ヨダタケシ

(音楽)

手を触れずに演奏する不思議な電子楽器、テルミンを操る音楽家であるヨダタケシ氏は、女神の歌声とも評される独特な音色を操り、ファンタジックな世界を創り出しています。楽器演奏のほか、サウンドクリエイターとして国内外で映像作品等の音楽を手掛けています。本展では2019年、2021年に続き部屋毎の展示テーマに沿ったオリジナル楽曲を担当しました。ゲストヴォーカリストに片山千穂氏を迎え、音楽で[光と影・百物語]を表現します。

[片山千穂]舞台俳優、ダンサー、歌手。音楽座ミュージカル /R カンパニー退団後フリー


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